国立大学法人京都大学(京都府京都市、総長:湊 長博、以下「京都大学」)と株式会社WuXi AppTec Japan(京都府京都市、代表取締役:Steve Yang、以下「WXAT Japan」)は、2023年6月1日付けで、ヘルスケア分野における創薬基礎研究の推進を目的としMOU(基本合意契約)を締結しましたので、お知らせします。
WXAT Japanは、WuXi AppTecが保有する創薬技術を京都大学に提供し、同校が進める創薬活動を支援します。京都大学は、WuXi AppTecが提供する優れたヒット化合物探索手法であるDELopenの活用などにより、研究者が見出した創薬ターゲットや創薬コンセプトの検証プロセスが効率化され、創薬初期研究が加速することに期待を寄せています。
京都大学産官学連携本部 室田浩司本部長は、「本学がこれまで培ってきた独創的な創薬シーズが、少しでも早く医薬品の形で医療現場に届き、病気で苦しむ患者さんたちの治療に役立つよう、WuXi AppTecの今後の活躍に期待します。」と述べています。
WXAT Japan エグゼクティブディレクター兼日本事業開発ヘッド 伊藤文雄は「この度、当社がパートナーとして京都大学より選ばれたことを大変光栄に思います。京都大学の独創的なサイエンスに基づく創薬研究に対し当社の保有する創薬技術を活用頂くことで、アカデミア創薬への貢献とともに弊社が理念として掲げているEvery drug can be made and every disease can be treatedの実現に近づけることを確信しております。」と述べています。
【京都大学について】
1897年の創立以来築いてきた自由の学風で知られる京都大学は、「研究の自由と自主を基礎に、高い倫理性を備えた研究活動により、世界的に卓越した知の創造を行う」とともに「世界に開かれた大学として、国際交流を深め、地球社会の調和ある共存に貢献する」ことを理念に掲げています。2007年に開設された産官学連携本部は、大学と社会とのインターフェースとして、未来創造と社会課題解決に資する「知」の展開を推進しています。
【WuXi AppTec Japanについて】
WXAT JapanはWuXi AppTecの日本法人として2021年12月に設立されました。WuXi AppTec は「Every drug can be made and every disease can be treated」という理念を掲げ、世界のバイオ医薬品業界に統合されたエンドツーエンドの新薬開発および製造サービスを提供しています。独自の「CRDMO」および「CTDMO」ビジネスモデルを通じて、研究開発の敷居を下げ、顧客の研究開発効率を向上させ、より多くの画期的な治療選択肢を患者にもたらし続けています。
【DELopenについて】
DELopen は、産業界とアカデミア研究機関を結び付け、科学研究情報の共有と知的財産の保護を促進するプラットフォームです。 DELopen におけるDNA encoded library(DEL)技術の活用により、新薬研究開発に携わるアカデミア研究者は、数十億個の化合物から迅速にヒット化合物を見出し、創薬初期研究を効率よく実施することができます。