タンパク質分解標的キメラ(PROTACs)は、標的タンパク質分解を介した有望な治療戦略です。National Center for Protein Sciences(北京)のChun-Ping Cui博士の研究チームは、骨髄幹細胞(BMSCs)のCKIP-1を分解するPROTACを設計するのに適したE3リガーゼとしてVHLを同定し、International Journal of Molecular Sciencesに発表しました。さらに、WuXi AppTec社のDNAコードライブラリーを活用し、CKIP-1に対する低分子リガンドC77の同定にも成功しました。これらの発見は、VHLとC77を利用することでCKIP-1を標的とするPROTACが開発できる可能性を強く示唆するものであり、新規標的のPROTAC開発を進める上でのDEL技術の有用性を示しています。